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第9話 走っているお前は、ちゃんと格好いい

last update publish date: 2026-09-22 12:06:47

第9話 走っているお前は、ちゃんと格好いい

 昼休みの学食で、俺は時計を見た。

 十二時二十五分。

 いつもなら、もう陽菜が来ていてもおかしくない時間だった。

 約束したのは昨夜だ。

『明日、昼一緒に食べる?』

 俺はほとんど考えずに『いいよ』と返した。

 場所も、いつもの奥の席。

 それだけだった。

 別に重要な約束ではない。

 昼飯を一緒に食べるだけだ。

 だから五分や十分遅れたところで、気にする必要はない。

 そう思いながら、また時計を見る。

 十二時二十八分。

「……遅いな」

 口に出してから、自分で嫌になった。

 待ち合わせに慣れていない人間みたいだ。

 スマートフ

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